私は再び旅に出ることにしました。今回は化石と一緒の時間の旅です。古生代、中生代、新生代と進めた私達の旅は5億年に渡るものでした。最初は無口だった化石も、徐々に慣れて来たのか心を許して、最後にはその思いの丈の全てを私に語りかけて来るようになりました。あるいは、私の方が化石の声に耳を傾けるようになったのかもしれません。とにかく、私もようやく「化石の気持」が理解できるようになったようです。
(ウロボロスVolume17/No.2『化石 - 5億年の旅』)
山田昭順
化石を愛で、進化を学ぶ。日本の古生物学の中で最古の歴史を育む東大古生物学130年の軌跡。 オールカラーの化石図鑑。東京大学総合研究博物館所蔵の化石標本の写真集と解説の2つの内容から成る。
佐々木 猛智 (編集), 伊藤 泰弘 (編集), 山田 昭順 (写真撮影) 大型本: 390ページ 出版社: 東海大学出版会 (2012/10発行) 判型: B5(26 x 18.2 x 2.8 cm)
東京大学総合研究博物館で開催された「生きる形展」が終了いたしました。...
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